児童指導員とは
乳児院、児童養護施設、肢体不自由児施設、知的障害児施設などの児童福祉施設に配置されている「児童指導員」として任用されるときに必要な資格です。児童指導員は、児童に対して基本的な生活習慣を確立するための指導、助言を行うとともに、学習指導などを行います。
児童福祉施設において直接子どもたちを援助する職種については、この児童指導員任用資格か保育士を採用時の必要要件としている場合がほとんどです。
活躍の職場・職種
乳児院、児童養護施設、知的障害児施設、盲ろうあ児施設、肢体不自由児施設、重症心身障害児施設などの児童福祉施設です。
資格取得の方法
次のいずれかに該当することが必要です。
- 大学・大学院もしくは外国の大学で、社会学・教育学・心理学のいずれかを修めて卒業した者。
- 小学校、中学校または高等学校の教諭の資格を有する者であって、厚生労働大臣または都道府県知事が適当と認めた者。
- 高校もしくは中学校を卒業(これに相当する学校教育修了者を含む)し、2年以上児童福祉事業に従事した者。
- 地方厚生局長の指定する児童福祉施設の職員を養成する学校(※実際には指定は行われていません)か、その他の養成施設(国立秩父学園附属保護指導職員養成所、国立武蔵野学院附属児童自立支援専門員養成所、東京福祉保育専門学校の社会福祉士受験資格・福祉心理 東京福祉大学講座、上智社会福祉士専門学校の社会福祉士・児童指導員科)を卒業した者。
- 3年以上児童福祉事業に従事し、厚生労働大臣または都道府県知事が認定した者。
上記のいずれか1つを満たしていれば任用資格に該当し、有資格者として認められます。一般的には、卒業証明書や成績証明書で確認されますので、特別な試験を受けたり資格証明書が発行されたりするものではありません。また、小・中・高のいずれかの教員免許を取得(級・教科不問)していれば児童指導員任用資格の要件に該当します。